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福祉・介護×まちづくり×食!? 食好き集まれ!福祉事業者発のフードプロデュースとは!?

執筆者の写真: 編集 さささんぽ編集 さささんぽ

今回は、『人生 楽しく 自分らしく』を法人理念に掲げ、お年寄りや障がいを持つ人々が、自分らしく生きることを支える活動を行っている『株式会社マザーズ』さんに取材させていただきました。  

マザーズさんは介護福祉の事業者であり、主に高齢者施設(老人ホーム)や障がい者向け施設の運営を行っています。また、飲食および配食サービスを通した就業支援や高齢者の方々の健康促進にも取り組まれています。マザーズさんが行う事業は多岐にわたり、地域と人々を繋ぐコミュニティ形成のお仕事を担われています。  

   

 今回の取材では、その中でも特に飲食事業に焦点を当てて、飲食事業に取り組まれたきっかけや「旅するジンギスカン 生らむバッハ」と「チータープリン」という実店舗の紹介をしていきます。  

  

「農・食」という観点からコミュニティを作ろうとなったきっかけとは...  

マザーズさんの創業者である野口昌子さんには「人が生きていく上で”食”はなくてはならないため、なにかしらの形で食に携わりたい!」という強い思いがありました。また、ご実家が農家であったことから、いつか農業をやりたいという希望もありました。さらに、近年の少子高齢化に伴い、農業分野は人材不足が懸念されているということも背景にあり、"農福連携"としてコミュニティを作っていくことになったそうです。  

  

【飲食サービス全体について】  

Q.マザーズさんならではの経営方針や企業の強みを教えてください。  

A.介護・福祉と飲食サービスを掛け合わせてできることを念頭に置いています。障がいを持った方や高齢の方も一緒にできるような仕組みで、共に関わって働く場を提供しつつ、飲食のサービスも提供できるという事業コンセプトがあります。  

運営方針としては、『まちの好い加減な“おせっかい係”』を掲げています。お客様にもう一歩踏み込んで感動を与え、「もう一度行ってみたい」と思ってもらえるようなお店を目指しているので、接遇面を特に意識しています。  

  

Q.お店を経営する上で大変だったことを教えてください。  

A.南知多の旅館は、コロナで大打撃を受けました。この旅館は、高齢の方や障がいを持った方など、介護が必要な方が泊まれる福祉旅館です。そのため、感染リスクが高く、そもそも家から出ては行けない状態の社会情勢で大変でした。  

そこで、旅館一本ではなく、新たな事業を展開しようと「チータープリン」をやってみた部分もあります。もしこれがダメでも、他にできることはないかと常に考えています。  

  

Q.地域とお店の繋がりを通して得られるやりがいは何ですか。  

A.地域に受け入れられ、認めてもらっていると感じることですね。私たちの事業を通して「好い加減なおせっかい」を続ける中で、商店街に老人ホームを作る時、最初はなかなか受け入れてもらえませんでした。しかし、今では「本当に作ってもらってよかった」などと声をかけていただけるようになり、受け入れてもらっていると実感します。  

 また、地域でも困ったときに相談してみようかなと思ってもらえる存在になれている施設もあるので、地域とのつながりを大切にしてきた結果だと感じています。やっている側としてもうれしく感じますね。   

 さらに、まちづくりもしていきたいので、観光が廃れてしまった地域や昔ながらの商店街の活気をもう一度取り戻していきたいです。  

  

【旅するジンギスカン 生らむバッハについて】  

Q.なぜ円頓寺にお店を建てることになったのでしょうか。  

A.もともと生らむバッハがあった建物には老人ホームがあり、一階では障がい者の方も働くことができる蕎麦屋を営んでいました。その後、一階部分で焼肉屋を展開することになりました。  

  

Q.なぜ焼肉?なぜラム肉?  

A.ラム肉は美容に良く、脂が少ないことが特徴です。さらに生らむバッハでは子羊のラム肉を使用しており、癖が少なくお肉が柔らかいため、普段使用されることの多いラム肉(大人の羊)が苦手な方でも食べやすくなっています。  

このことから、他のお店では提供されることの少ない子羊のラム肉を使うことで注目度が高まり、さらに活気が出るのではと考え、ラム肉を使った焼肉屋を開店する流れになりました。  

  

Q店名の由来を教えてください。  

A.「バッハ」の部分は、バッハの髪型とひつじの毛がとても似ていることからきています。そして、マザーズは三重県津市の榊原温泉温浴施設である「ラムちゃんパーク」を経営しており、その羊が旅をして円頓寺に来たという意味も込めています。これらのことから、「旅するジンギスカン 生らむバッハ」と名付けました。  



!当店一押しの商品!

★ラムチョップ(子羊) 

骨付き、塩味 

癖がなく、柔らかくて美味しい!




【チータープリンについて】  




 

  

Q.なぜ、知多半島の名産品を作ろうと思ったのか、その経緯について教えてください。  

A. 過疎化が進み廃れてしまった南知多を、介護や福祉の力を使いながら盛り上げていきたいという思いから生まれました。「まちづくり」が会社のコンセプトにあるので、知多の名物を作りたいという思いから、南知多の「知多」と「チーター」をかけて「チータープリン」というネーミングにしました。  

また、製造工程において、障がい者就労の作業はスイーツ系と相性が良いため、プリンに目をつけました。  

  

!チータープリンのおすすめ商品!  


☆プリンには常滑牛乳を使用

★プリンソフト

プリンがとろとろで、

混ぜてもおいしい、そのままでもおいしい!





★季節限定の商品

地域で採れた材料で名産品を作りたいという思いから、栗味、ミカン味などはマザーズさんの畑で採れたものを使っているそうです!

地産地消ですね!


【今後やっていくこと、やっていきたいこと】  

①ソーシャルファーム事業の拡大  

障がいの有無や年齢に関わらず、街全体を巻き込んで社会全体で働く場や生きていく場所を築き、質の高いアットホームな介護サービスを世界に広めていくことを目標として掲げています。  

②中部電力グループまちづくりプロジェクトの参画  

2028年完成予定である名古屋競馬場跡地でのまちづくりプロジェクトの一参画会社として、バリアフリーな社会作りを行っていきます。  

→ここでは、飲食事業展開も進めていくそうです!  

  

【今後のマザーズさんの想い】  

国が定める介護度・障害度区分に基づいたサービスをそのまま提供するのではなく、一人ひとりの「欲しい支援」に合わせてサービスを提供し、まちの「おせっかい係」として、社会的貢献の幅を広げていきたい!という想いがあるそうです。  

  

【最後に】  

いかがだったでしょうか。  

マザーズさんは福祉サービスだけでなく、農福連携の一環として名古屋市と南知多町に飲食業を展開されています。今回お話を伺い、マザーズさんが経営されている施設や飲食店舗は、地域との繋がりが深く、地域コミュニティの温かさが印象的でした。その様子は「旅するジンギスカン 生らむバッハ」や「チータープリン」のグルメサイトの高評価にも表れています。ぜひ一度、みなさんも足を運んでみてはどうでしょうか。  

  

[福祉・介護事業の株式会社マザーズmother-planet]  

◯ホームページ  

◯Instagram  

  

[旅するジンギスカン 生らむバッハ]  

◼️所在地  

〒451-0042 愛知県名古屋市西区那古野1-20-30 那古野ビル1F  

◼️電話 052-414-4367  

◼️営業時間   

月~金:  14:00〜22:00  

土、祝前日:  12:00〜22:00  

日、祝日:  12:00〜21:00  

◼️定休日 不定休  

◯ホームページ  

◯Instagram  

  

[チータープリン]  

◼️所在地  

〒470-3321 愛知県知多郡南知多町内海一色36  

■電話 0569-64-1555  

■営業時間 10:00-17:00  

■定休日 火曜日  

◯ホームページ  

◯Instagram  

【取材・執筆】柴田、福住 

  この記事は2024年10月の情報です。

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